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わが庵は 都のたつみ しかぞ住む
世をうぢ山と 人はいふなり
Reading
Wa ga iwo wa Miyako no tatsumi Shika zo sumu
Yo wo Ujiyama to Hito wa iu nari
和歌の意味
私の庵は都の東南にあり、けっこう気楽に暮らしている。それなのに世間の人は私が世の中を憂しと思って、宇治山に隠れて住んでいると言っているようだ。
Meaning
My hermitage is in the southeast of the capital, where I live quietly like this, but people call it Mt. Uji for the life escaping from this world, taking it bitter.
鑑賞
辰巳は十二支の方位で言うと東南、宇治と憂しは掛詞。
しかぞ住むは、鹿ぞ住むとの掛詞。
宇治は世俗を離れた地で、平安貴族の別荘地とされていた。源氏物語の宇治十帖の舞台となった場所でもある。
藤原頼通は、父の藤原道長の別荘を寺に改めて、宇治平等院鳳凰堂を建立させた。極楽浄土を再現したと言われている。10円硬貨にも描かれていますね。鳳凰堂は2014年に改修され美しい姿が再現されました。世界遺産に指定されています。
喜撰法師は、『古今集』の代表的歌人。